鎌倉の街を駆け抜け、多くの笑顔を運んできた
人力車の青木登さんが、
この9月で引退されるということで
6月8日「感謝幕引きの会」が開催されました。
ご夫婦で鎌倉を離れるということを知った時、
とっても寂しい気持ちになりましたが
長年のご活躍への感謝の気持ちでいっぱいです。
思えば、青木さんとの出会いは、着付師講師の藤岡恵美さんと
鎌倉の段葛の通りを歩いていたときでした。
「人力車の青木さんっていう方がいらしてね、
小町通りを唯一人力車の通行が許されている方なんですよ」
えええ？小町通りを人力車で？？？
って驚いていた、まさにその瞬間！
目の前に青木さんの人力車が停まっていたのです。
あまりのタイミングにびっくりしてあたりを見回したら、
青木さんが近くの喫茶店でお茶をされていました。
思わず手を振ったら、「おいでおいで」と手招きしてくださり、
なんとお茶まで御馳走になってしまいました。
恵美さんと3人で、ビジネスのお話や、
青木さんの若い頃の貴重なお話（モテモテだったんだろうな～）
を伺い、本当に素敵なひとときでした。
そんな絶妙なタイミングで 藤岡恵美さんからのご縁で
青木さんとつながりができ
しいれいフォトでは、七五三や成人式のお祝いのご家族に、
自信を持って青木さんの人力車をおすすめしてきました。
東日本初の観光人力車として42年もの間、
延べ12万人以上のお客様を乗せてきた青木さん。
その温かいお人柄と熟練の案内は、
七五三のお子様や、成人式での前撮りにて
人力車というスペシャルな体験として
それはそれは喜んでいただきました。
そして、青木さんの奥様、いづみさんとの出会いも、私にとって宝物です。
有風亭様の素敵な日本家屋でのお支度シーンの撮影の際、
いづみさんの着付けは、とっても静かで、
とっても癒やされる時間でした。
着付けをしながら、いづみさんから放たれる言葉が、なぜかずっと心に残っています。
「どんなに上質な着物でも、着付けがしっかりしていないと台無しになってしまう。
逆にポリエステルだとしても、着付けがちゃんとしたら素敵に見えるのです」
そうおっしゃる言葉に、深く頷いたことを覚えています。
「着付けは、襟がとっても大切なの」
そう言いながら、着付けのポイントをまるで着付け教室のように
丁寧に解説してくださるのです。
いづみさんの着付けは、技術の高さはもちろんのこと、
その佇まいに心を奪われます。
どんなハプニングが起きても、
まるで凪のように穏やかで、動じない心。
その静かで美しい佇まいは、茶道やお着物といった、
日本の伝統文化に深く根差した「日本人の心」から
くるものなのだろうかと、
拝見するたびに感じ入っていました。
日本家屋・有風亭様での素晴らしい空間で、
いづみさんのお支度を撮影させていただく時間は、
私にとって技術だけでなく、人としてのあり方まで
学ばせていただく貴重な時間でした。
青木さんの人力車 × いづみさんの着付け × しいれいフォトの出張撮影
鎌倉での特別な思い出を残せるのも、
青木さんのご引退に伴い、【今年の9月まで】のチャンスとなります。
最後に、青木さん。42年間、本当にお疲れ様でした。
そして、たくさんの感動をありがとうございました。
いづみさん、いつも温かいお心遣いと素晴らしい技術で、
多くの人を笑顔にしてくださり、ありがとうございます。
お二人のこれからの人生が、ますます輝かしいものでありますよう、
心よりお祈りいたします。
この写真たちが、あなたのかけがえのない宝になりますように・・・
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