写真業界誌『スタジオNOW』の11月号は、出張撮影、女性フォトグラファー特集です!!!
先日、インタビューを受けました。
すっごく楽しかった!
特集『女性フォトグラファーが光り輝く出張撮影フィールド』
インタビュー記事抜粋
顧客の内面にある「真の魅力=光」を捉える
■田中しいれい(しいれいフォト)~ 中略 ~
フォトグラファー、厳密にいえばビデオグラファーになるきっかけとなったのは、外資系OL時代に長期の休みを利用してタイのダイビングリゾート地に行ったときのこと。欧米の水中ビデオグラファーがゲストのダイビングの様子を記録しており、その映像を夕食時に上映したのを見て衝撃を受けた。「その映像は販売用に制作されたものでしたが、『私もこういうパーソナルな映像を撮りたい』と思い、すぐに会社を辞めました(笑)」退社後にダイビングのプロ資格であるダイブマスターを取得。イギリス系水中映像会社の門をたたく。途中、ダイビング中の事故で水中撮影のドクターストップがかかり、やむなくビデオグラファーからスチルのフォトグラファーへと転向することに。高待遇だったOL時代とは違って「映像や写真の撮影は厳しい世界」であることを痛感しながらも、ドキュメンタリービデオ撮影の技法を取り入れた、自然体で動きのある究極のナチュラルポートレイトを提供するフォトグラファーとして活動し、多くの顧客に支持されるようになった。ダイビングクルーズで見た映像が「ナチュラルポートレイト」との出会いの原点となり、かしこまった記念写真や特別な日に限定されるのではなく、人物の自然な表情を追っていく「ドキュメンタリースタイル」を確立した。
「ナチュラルポートレイト」において、撮影者であるしいれい氏は空気のように存在を消す。撮影に慣れていない人が多い中、なるべくカメラを意識させず、自然な表情を残すためだ。 七五三や成人式では、家族で祝う様子を、お仕度から神社まで密着同行して、お祝いの1日をストーリーとしてアルバムに納めたり、女性起業家の場合は実際に仕事をしているリアルな姿を撮影するなど、さまざまなシーンがひと目でイメージできるような写真を提供する。「立ち上げ当初は3時間コースを前面に打ち出していましたが、その頃はまだドキュメンタリースタイルが浸透しておらず、1時間コースしか需要はありませんでした。1時間の場合はドキュメンタリー要素は少なく、私が主導権を握り、立ち位置やポージングなどの指示は積極的にしていく形になります。しかし最近は、もっとナチュラルポートレイトを入れてほしいと、2時間~6時間の長時間コースが少しずつ増えてきています。
スチルをメインに撮影するようになってからは、女性起業家のビジネスポートレイトなどの注文を受けてきたが、「2012年あたりから家族の出張撮影をさせていただく機会が増えました」という。しいれい氏の撮るナチュラルポートレイトに惹かれるファミリー層が口コミによって増加し、リピーターも多くなった。またホームページには、写真とともにさまざまな想いを込めたメッセージも記しているが、こうした想いに共感する顧客も少なくないようだ。
オーバーワーク時に痛感した
「量産しない、誠実さ」映像や写真の撮影の世界に入って10年が経った頃、多忙を極め、パンク寸前にまで陥ったことがあった。その時、思い切って撮影料を2倍近く値上げしたという。現状、しいれいフォトの撮影料は、一般的な出張撮影フォトグラファーの相場からすれば高額になる。料金の改定は、オーバーワークがきっかけだったものの、そこにある想いは「数に追われるのではなく、目の前のお客様の撮影に対して、ひとつひとつ丁寧に向き合いたいから。」
プライベートの約束も全てキャンセルし、仕事づくめだった時、心配して様子を見に来てくれた友人がいた。その友人が自分自身に向けて言っていた言葉は今でも忘れられないという。それは「量産しない、誠実さ」である。「一般的に写真は、プロフェッショナルな機材や技術があれば、シャッターを押すだけの瞬間的な作業に見えるかもしれませんが、なぜ料金が高いのかと問われれば、それは鶴の恩返しのように自分の羽をむしって作品を作り上げていく、つまり『命を削っている』からだ感じています。~ 続きは本誌で ~
6年前にインタビューを受けて、再びインタビューのオファーが。
「2回目なのに どうして私に?」という問いに編集者の方は、
「しいれいさん、最近の出張撮影の取り巻く状況について 本音を語ってくれそうだから」と。
わはは。
そして、まんまと。。。
後半は、ちょっとだけ本音を吐きました。
続きは、購入してみてネー。
(ただし、写真館・プロフォトグラファー業界専門誌のため書店での購入はできず、年間購読のみですが。。。)
リクエストすれば単品販売してくれるかなー。
(無理かな。。。)