もう、4年くらい前の話なのですが、
LGBTの方より、撮影の相談を受けました。
その方はレズビアンで、女性のパートナーと一緒に住んでいるとのことでした。
「おそろいの指輪を買いたいけれど、店員さんの目が気になって怖くて行けない」
「街で2人で写真を撮ることも、人目が気になってできないんです」
って言ってました。
え、2人で自撮りするだけなのに?
って思いました。
でも、彼女はきっといくつも傷ついた過去があるのでしょう。
何でもないことが 怖くなってしまうことはあるのだろうなって思いました。
あれから4年経って、LGBTという用語も認知されてきましたね。
今日は、代々木公園で「東京レインボープライド 2016 パレード&フェスタ」
があって大盛況のようでした。
ああ。日本もやっとここまできたのね という感じでしょう。
話は反れますが
私、とっても変わった大学で4年間を過ごしました。
それこそ 多様な人たちがよくもまあ集まったなという感じの大学。
異国籍はもちろん、
障害を持つ人が一緒に授業受けて、隣に座った人が耳が聞こえなくて
突然、「ねえ、ノートとって」
と言われノートテイクやってみるけれど
素人の私は 教授の言葉を全て書き写すことが出来ずにいたら、
「ちょっと、ちゃんとやって」と、言われる始末((((;゚Д゚)))))))
また、寮生活もしたのですが、脳性まひの同級生と一緒にお風呂入ったり。
「私、露出狂なの」というキャバクラでバイトする子がルームメイトだったり。
おまけに、入ったゼミでは、私以外の大多数はレズビアンだったという。。。
そのゼミの中で 私の方がマイノリティ!(少数派)だったわけです。
ま、とにかくいろいろな人がいて、刺激的な毎日でした。
そんな中だったので、多少のことでは驚かないし
多分、受け入れられると思う。
LGBT、ハンディキャップ、異国籍。なんでもござれ。
多様な人種が居過ぎてもう何が普通で、何が普通じゃないかっていうのは
どうでもよくなっていました。
それから、シングル層。
「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」
っていうドラマが今おもしろい♡ですよね。
また、山口智子さんの「子供を持たない人生を、敢えて選んだ」という 記事
が共感を呼んだことも記憶に新しい。
また、こちらの記事も。「子供を産めないことに泣き叫んだ」有働由美子を勇気づけた
「子供を産まない選択をした」山口智子の強い言葉
今までタブーとされてきたことが、少しずつ溶けていくような感触を感じます。
でも、まだまだ・・・ですよね。
とにかく、「男女が所帯を持って子供を産むのが良し」
という画一的な模範家庭像、なんとかならないもんかな。
もっと、シングルマザーや、子供のいない夫婦、
はたまた本当のシングル層、未亡人。
全て全て。多様な生き方を受け入れられる日本になったらいいのにな。
って、撮影のパーセンテージの多くが家族写真っていう。。。私が言うのもなんですが。
実はね、私もっと・・・
社会的マイノリティの方達を応援したい。
って思っているのです。
例えばシングルマザーの七五三。
(実際に、シングルマザーの方からのご依頼は多いです)
シングルマザーの方、堂々と七五三出張撮影をしてほしいって思います。
ママ+お子さんの幸せを、私はファインダー越しに見つけます。
その時私は、完全に女手ひとつでここまで育て上げたお母さんの気持ちと共鳴し、
本当によく育ったねって、思いながらシャッターを切るのです。
そして。今まで背負ってきた苦労と、喜び、目に見えない幸せを、
ちゃんと写真というカタチとして残さなくっちゃ、と気合を入れます。
そして、撮る。もう全身の感覚を使って。
次に シングルの方。
最近はやたらと婚活写真のご依頼をいただきますが
こちらも祈りながら撮ってます。
また、結婚はしたくなくても、婚礼衣裳は着てみたい、
ウエディングドレスを着てみたいっていう願いを写真でかなえてあげられる。
これは、ソロウエディングと呼ばれて、近年広がりをみせています。
LGBTだって、最近では女性同士の結婚式がニュースで取り上げられましたよね。
結婚式まではいかなくても、2人でウエディングドレスを着て写真を残すことができるのです。
障害を持つ方への撮影の想いについては、以前記事に書きました。
≫障害のあるお子さんを持つ親御さんへ。七五三写真を、あきらめないで!
そう。そんなわけで。
私は一般的な家庭の幸せを多く撮っていますが。。。
その一方で、もっともっと
社会的マイノリティ(社会的少数者)の方達を応援したい。撮りたい・・・
って、秘かに思っているのです。