被災の町庁舎、解体へ=遺族の思い尊重―宮城・南三陸
(時事通信社 – 09月20日 21:05)
東日本大震災の津波で被災し、鉄骨だけ残った宮城県南三陸町の防災庁舎について、佐藤仁町長は20日、記者会見で解体する意向を示した。庁舎には献花台が設置され多くの人が訪れており、震災の教訓と鎮魂の象徴とするため保存を求める声もあったが、庁舎で亡くなった職員の遺族が取り壊しを要望している点を尊重した。
同町によると、防災庁舎は津波にのまれ、勤務していた33人の職員が死亡、行方不明となった。佐藤町長は「これからもこの町に住んでいかなければならない遺族の思いが一番大きい」と話した。
勇敢な職員が精一杯戦ったこと
庁舎はなくなっても、風化しないよう
記憶に留めておきたい。