大岡川の川沿い。
桜、満開ですね。
こんな春は、きっといいことある。
マクロで、桜を撮っていた。
そしたら、親子がやってきて桜に足を止めた。
私は被写体を、桜から少年に切り替える。
少年たちを、恐る恐る撮った。
親が一緒だから、「撮らないで」
って言われるかしら。
内心ドキドキ。
いつもだったら、声をかけるはずが
今回は、なんとなく自分で萎縮している部分があって
少年達には一言も声をかけずに撮っていた。
無言で、シャッターを切る。
親の「じゃ、行こう」
っていう言葉に
少年たちは、歩き出した。
ふと、少年が振り返り叫んだ。
「撮ってくれてありがとう!」
え?
あまりの驚きで、ブレてますが、カンベン。
私も思わず大きな声で叫んだ。
「うん!ありがとね~」
って、それだけしか言えない自分が情けなかった。
完全に少年の方が大人だ。
「撮ってくれてありがとう」
なんて、ストレートに心に届く言葉なんだろう。
少年が叫んだ言葉の確かさに感動した。
被写体との対峙。
これは、私にとって永遠のテーマだ。