今日は父の三回忌。
入院の前日まで働いていた父が
あれよあれよと 痩せていき
本当にあっと言う間に私達から居なくなった。
三回忌の今日、兄が言った。
「もう10年経ったかのようだ。」
それほど、父の存在は大きく
家族が受ける喪失感と、混乱は
ものすごいものだった。
私達には、この写真が残った。
母と3人で何気なくランチへ行った時に撮った写真。
この写真を撮っておいて、本当によかった。
多分、私が写真の仕事をしていなかったら
絶対に撮っていなかった。
父を撮るなんて、照れくさい。
一番後回しにしてしまう事項だ。
私がフォトグラファーになったのは
きっとこの写真を撮るためだったのかも。
それほどこの写真は、私にとって特別な たからもの。