サイトアイコン しいれいフォト|横浜の女性カメラマンによる出張撮影

「出張カメラマンをネットで予約」CMに思う。
パパが撮った写真をディスらないで。。。

  


 

出張カメラマンをネットで予約っていうCM。。。ご存知ですか?

アンタに頼んだ私がアホやった
次のお宮参りにはプロのカメラマン呼ぶわ
見るか、今回の写真(怒)
ものすごいことになってるで!!!

 

……( ̄▽ ̄ )。

数日前、カメラマンM島さんが「”攻めてるCM”で話題になってる」
って教えてくれたCMです。

先日のテレ朝 モーニングショーの後にリアルにTV画面オンエアで見たときは
なんとも嫌な気持ちになった。

モヤモヤする原因が言語化できなくって、
悶々としたままつぶやいたら、

カメラマンM島さん。

お父さんが撮った写真 が下手だったからプロカメラマンに頼もうってことだと思うんだけど
お父さんが撮った写真 下手でもいいじゃんね!!!!
愛情じゃんね!!!!!
って思う 

ああ。そこだ。
言葉にできなかった違和感は、そこ。

その他にもコメントがいろいろ続き、
長年 家族写真と向き合ってきたカメラマンは、
このCMに、ものすごく違和感・不快感を感じていることがわかりました。

出張撮影をサービスする側が、
写真をディスる風潮を率先して流布してどうする!!

それにこのCM、「人を責める」言葉を垂れ流すなんて
こどもの教育上、よくない。
お宮参り撮影、七五三撮影・・・と、こどもを扱う会社なのに。

 
制作者側の意図が、
炎上商法をねらったか、
それともウケねらいなのか・・・
 
いずれにしても、出張撮影について「想い」が全くない会社が
お金になりそうだからって参入してきて、
ゴールデン枠の膨大な広告費で ものを言わせて
個人のカメラマンが地道に築いてきた想いを土足で荒らしていく・・・。

むー。もう 勘弁してくれー;)
 

一方、ママさんの立場では「めっちゃわかる」っていうコメントがあって。。。
よくぞ言ってくれた!って共感するママさんはきっといるのでしょう。

それぞれの立場で、このCMの受け止め方が全く違うのだと思いました。

  

「パパの撮る写真は下手だから、プロカメラマンを雇う」
っていう発想。

出張撮影を、ビジネス脳で考えると、
ここにはニーズがあり、大きなポテンシャルが眠っている。

数年前まで、「出張撮影?なにそれ?」と、言われてたので。。。
確かに、眠っていた市場が起きるのだから、需要喚起され、
カメラマン的には、出張撮影というニーズが増えてうれしい。

それが、炎上商法だろうが、何だろうが。

―――――― 朝ドラ『まんぷく』で例えたら、「世良さん」的発想ネ。

うれしいんだけどね。

私の中の、「職人気質の萬平さん」が、
ちょっと待った!!!って言っている。

今、居ても立ってもいられないくらい
私は全力で吠えなきゃっ!!ていう感じなのです。
  

出張撮影カメラマンの私は、
パパママが撮れない写真を撮ることができる。

例えば、パパも全員入っている写真。
私は、それが撮れる。

  
だからね、気づいてほしくて5年前、
「出張撮影という選択肢があるんですよ」って、この記事を書いた。
パパ・ママが決して撮れない写真を撮りますって。

『神社での七五三写真撮影をプロカメラマンに依頼する4つの理由』

  

あれから5年経った今でも、肝に銘じていることがあります。

「家族写真」において、私が目指す写真は
プロっぽい写真を撮る ことじゃない。

Instagram 高評価がつく、きれいな写真とか・・・
めざすべきものは、そこじゃない。

カメラマンの私はパパ・ママ撮れない写真を撮ることができる。
でも一方で、パパ・ママしか撮れない写真があるっていうことを
思い知るべきなのだ。

そして私は、そこに近づくように、努力をしなくては。
パパ・ママが撮るような写真を、目指すべきなんじゃないかな
って。

プロカメラマンでも、パパママに絶対にかなわない写真がある

例えば、冒頭の写真。これ、私のちっちゃい頃の写真です。
亡き父が撮った、兄にちょっかい出されて泣いている私。

パンツ姿だし決して人様に見せられるような
きれいな写真じゃないんだけれど
私はこの写真見るたびに、ニヤっとしちゃう。
何度も、何度も、見て、当時を思い出す。

今は壊されてしまった実家のベランダが、そのまま写っているし、
なんなら、私の泣き声さえも、聞こえてくるようだ。

この写真が、娘である私にとって
いかにプライスレスな価値があるとか、

「父が」この写真を撮ってくれたことを、
私がどんなに喜んでいるかってこと、

6年前に逝ってしまった父は、知らない。

  

父亡き後も、アルバムは押入れに仕舞われたまま
一度も開かれることなく
5年が経ったのですが。。。

家の建て壊しに伴う引っ越しの際に、
私はアルバムの存在を知ります。
そして、これらの写真と出会ったのでした。

  
私は父の撮ったその家族写真の一枚一枚を見て、
撮り手の父が、何を思って私達 家族を見てきたか、
父の感情までもが 手に取るように伝わってきて
驚きました。
  
撮り手は父だから、
父が写っている写真は1枚もなかったのに。

写真には、はっきりと「父」が写っていたのでした。
  

その時の日記です↓

  

気づいてほしい。
私だけじゃないと思う。

親が撮った写真の価値を知るのは、
何十年後だってこと。

プロでも撮れない写真が、
パパ・ママには撮ることができるのですよって。
伝えたいです。
  

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