雨の日に、ふらりと入った横浜美術館。
with 4歳の甥っ子と♪
何の予備知識もないままのトリエンナーレ。
何かイベントに参加しなくてはと思い
まずは、写経をやってみる。
「華氏451の芸術:世界の中心には 忘却の海がある」
って書いてみた。
けど。
意味不明。
何回読み返しても、書き写しても 意味不明なんですっ。
しばらく見つめて
はてな?っていう顔してたら
係の人が説明してくれた(゚∀゚)
見どころなどもいろいろ。
「入ってすぐに、アートビンというのがあるのですが
これ、アーチストが自分の作品を棄てるゴミ箱なんです。
実は 私も棄てたんですよ。」
だってー(゚∀゚)
↑これ、9月時点です。1ヶ月以上経ったから、
今行ったらもっと増えてるんだろうな。
でね、係の人が教えてくれた裏情報。
「紙の展示があるんです。
・・・ただ、紙が展示してある。
それ、一枚ずつ持って帰っていいものなんです。
でも、そのことは説明に書いていない(笑)」
へ~。と思って捜してそれを見つけたときはうれしかった。
なんか、宝探しをしてる気分になったよ。
多くの作品が撮影OKなのに対し、その展示はNGとなっていたのも
こうした意図があったのですね。
持ち帰りOKと言われても、実物は結構立派な紙で、
それを持って帰るのは
「え?本当にいいのかな」と心配になります。
横に居た警備の人に聞いちゃいました。
「ほんとに持って帰っていいのですか」
・・・いいんだって。
数秒後には、おもちゃになってましたが。・・・すみません。。。
写経の係の人が教えてくれた。
「紙を持ち帰って、それをどう使うかも
アートのうちの一つ」
なんだそうです!!
ひえええ。新しすぎてついていけないっ。
その他、展示してあった大きな本は、会期が終わった後は燃やされてしまうんだそうです。
体験型アートというものを 味わいました。
以前、三渓園でもトリエンナーレやっていたのを思い出したw
横浜の街がアートになっているのも
毎年おもしろいですよね。
通りすがりにさらっと見てしまったら
’ただの斬新な現代アート’
に終わってしまう危険性があるトリエンナーレ。
写経の係の人のおかげで、こんなにも楽しむことができました。
芸術は うんちくや解説なしで自分の感じたものをそのまま楽しみたいという人もいるかと思う。
でも、トリエンナーレに関しては それはムリ なんじゃないかな。
あまりにも斬新過ぎて(笑)
トリエンナーレの楽しみ方は、一つ一つその奥にあるストーリーをかみ締めて
その作品の奥にあるアーチストの意図を読み解くのが
醍醐味なんだろうな~
私は音声ガイドを利用しなかったのですが、
ガイドあった方が絶対に楽しいと思う。
11/3までです。
2014/10/29追記
“焚書”で閉会飾る 森村泰昌さん朗読も トリエンナーレで11月3日
2014.10.29 神奈川新聞
横浜美術館(横浜市西区)などで開催中の現代美術の国際展「ヨコハマトリエンナーレ2014」が、11月3日で閉会を迎える。最後を飾るイベントとして同日、同展のために作られ、会場に展示されている本を燃やすパフォーマンスが行われる予定で、横浜トリエンナーレ組織委員会では観覧を呼び掛けている。本は「Moe Nai Ko To Ba」。世界で1冊だけの本で、国内外のさまざまな芸術家による、忘却に関する詩や絵画などの作品を収めている。同展のテーマになったレイ・ブラッドベリさんの小説「華氏451度」で描かれた“焚書(ふんしょ)”にちなみ、同作品を燃やして消滅させるパフォーマンスを行う。
同展のアーティスティック・ディレクターの森村泰昌さんが同書を朗読する第1部「最後の朗読」は同美術館内展示室で午後5~6時、火にくべる第2部「消滅の海へ」は美術館前の広場で午後6時半~7時。第1部は展覧会チケットが必要。小雨決行。