街で桜が咲いているのを見かけて目を疑ってしまった。
http://www.yonemura.co.jp/main/engei/mame/001/001c.htm
春に咲くはずの桜が秋に咲くと「狂い咲き」したと話題になります。狂い咲きは夏の終わりか秋の初めごろ、強い台風が来て葉が落ちて丸坊主になってしまったとか、毛虫が大量に発生して葉が無くなってしまったときに起こります。
桜や梅などの落葉樹は、落葉した状態で休眠して、冬の寒さに耐えるようになっています。この休眠を誘発する物質は、葉の中で作られ、そして体内へ移動するのです。ところが、秋早く葉が落ちてしまうと、休眠を誘発する物質が十分にできないとか、あるいはできたとしても葉から体内に移行する前に落ちてしまったら、休眠に十分に入らないままに、秋の温暖な季候をを迎えることになります。そこで、植物は春と勘違いして花を咲かせるわけです。
ちなみに、桜の花芽は夏にほぼできているのです。ですから、秋の初めに葉をきれいにむしり取ってしまえば、人工的に狂い咲きさせることもできることになります。