「余命1ヵ月の愛犬と、家族写真を撮ってください」vol.2
お客さまへ納品後、お便りをいただきました。

 

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2/12に書いたこちらの日記
「余命1ヵ月の愛犬と、家族写真を撮ってください vol.1」の続きです。

お客さまへ納品後、こんなお便りをいただきました。
もう、何度読んでも涙が出てしまって。。。

田中しいれい様

こんにちは、2月初旬に余命宣告された愛犬との写真撮影を依頼させていただいた〇〇の婚約者の〇〇と申します。
先日はお忙しいところ、撮影のために不便な場所までお越しいただき、ありがとうございます。

本日、家族と写真を拝見いたしました。
とても素敵な写真ばかりで、家族一同大変喜んでいます。

愛犬が余命宣告されたのは、1月31日のことでした。
前日の朝まで元気に走り回っており、体調を崩したのはその日の夜でした。

あまりに突然のことで、家族一同、突然真っ暗闇に突き落とされた気持ちでした。
私自身、婚約者との新居が決まり、これから残された実家での時間、愛犬と
出来るだけ多くの時間を過ごそうと心に決めたばかりでした。

愛犬との写真を残そうと、提案してくれたのは婚約者の〇〇でしたが、
正直、家族からの合意を得てからも、直前まで写真撮影を迷っていました。

愛犬の死の準備を済ませるための機会になるのではないか、
愛犬と写真を撮りたいという思いは自己満足で、愛犬にとって
大きな負担になるのではないかと思ったからです。

私たち家族は全員働いていて、日中は愛犬を家で一人ぼっちにさせていました。
土日もそれぞれ趣味に勤しみ、愛犬の世話を負担に思うこともありました。
そんな私達が、愛犬の死がわかった途端、愛犬との思い出を作ろうとすること自体、
都合の良い考えなのではないかと思い悩んでいました。

しかし、撮影当日、愛犬は良い意味で普段通りの姿を見せてくれました。
家族全員で過ごす時間はとても久しぶりで、そんな日に元気にコロコロ走り回ってくれていて、
私たちは余命宣告以来、初めて笑顔に溢れた時間を過ごすことができました。

その日の夜、しいれいさんから送っていただいた写真を1枚拝見し、私たちは驚きました。
何でもない近所の公園で撮影した写真なのに、
温かい光と鮮やかな緑、家族の思いがキラキラ溢れていて、心から感動してしまいました。

もちろん、しいれいさんの卓越した技術があったの写真でしたが、
私たちが何気なく過ごしていた日々は、
実は沢山の愛情と幸福で溢れていたのではないかと気付かされました。
そして、そんな日常はまさに愛犬が与えてくれたものでした。

私だけでなく家族も同じ思いを抱いたのか、あれから毎日のように、
「あの日はとても幸せな時間を過ごすことができたね」
「写真を撮って、本当によかった」と、繰り返し繰り返し話していました。

そして本日、送っていただいた写真を拝見しました。
正直、こんなに可愛い子は世界に存在しないのではないかと思うくらい、
とてもとても可愛いです(特におしっこしている写真がお気に入りです)。
全てが幸せな日常の一場面で、愛犬の普段の笑顔に心癒されました。

病気が発覚してから、私たちのせいで愛犬は病気になってしまったのではないかと思うこともありました。
私たちのところにきて本当に幸せだったのかと。

しかし、しいれいさんの写真を拝見して、私たちが彼を大切に思う気持ちと同じ位に、
愛犬も私たちを精一杯愛してくれているのだと感じることができました。

しいれいさんの力を借りて、愛犬から、「毎日をありがとう」に溢れた
プレゼントを受け取ったような思いになりました。
撮影から1ヶ月経ち、何度も何度も危ない状態になりましたが、
相変わらず愛犬は元気に過ごしています。

残念ながら病気はかなり進行してしまいましたが、これ程までに
笑顔で健やかに過ごせていることは奇跡だとお医者さんからも言われています。

できあがった写真を愛犬と一緒に見ることができ、
本当に嬉しく思っています(添付の写真は昨日の愛犬です)。

あの日のことを思い出す度に、愛犬と過ごす一瞬一瞬が私たちには光り輝いて見えます。
病気と向き合いながら、毎日をかけがえのない幸せで過ごすことができるのは、
しいれいさんが沢山のことに気づかせてくれたからです。

私たち家族は、あの1日のことを一生忘れることはないと思います。
しいれいさんには、言葉に言い尽くせない感謝の思いでいっぱいです。
本当に、本当に、ありがとうございました。

これからも沢山の方に、命の尊さと素晴らしさを写真という形で伝え続けてください。
私たち家族も、精一杯命と向き合って生きていきます。

是非またお会いすることが出来ますように。
ありがとうございました。

お客様のこちらの一文

「私たちが何気なく過ごしていた日々は、
実は沢山の愛情と幸福で溢れていたのではないかと気付かされました。
そして、そんな日常はまさに愛犬が与えてくれたものでした。 」

・・・ここの部分を読むだけで
何度も何度も涙しております。

掲載にあたって、悩みつつご相談させていただいたところ

「拙い文章ではありますが、
何かしいれいさんのお役に立てれば嬉しいです。」

と言って、たいへんな状況の中、
掲載を承諾いただきましたこと、心より感謝いたします。

本当にありがとうございました。

文頭のご家族の集合写真の中にいるワンちゃんは、
とっても嬉しそうに まるで笑っているかのようです。

あの日の幸せな空気ごと まるまる
写真を見る度に リアルに思い出していただくことができたら
本当にうれしい!
フォトグラファーやってよかった・・・と思えます。

この写真たちが、あなたのかけがえのない宝になりますように・・・

「余命1ヵ月の愛犬と、家族写真を撮ってください」vol.3 ~天国へのパスポート~
へ続く

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