72歳の母は、野毛で商売をしている。
今年で創業90周年を迎える老舗の店。
細々と、愚直にやっている姿は、本当に歯がゆい感じがする。
でもね、お客さんの中には買い物しながら
たわいもない話をするのが好きな人たちが依然として存在していて
そういう人たちが、昔を偲んで?集まってくる。
大型店に押されて、個人商店が少なくなってきてるから
このビジネスモデルはかえって新鮮かも!なんて思ったりする今日この頃。
昨日のお客さん。
母とのやりとりです。
月がきれいだったから写真撮ったのよ。
と言って写真を見せてくれたの。
「あらきれいですね。こんな色が出るのですね
娘も写真をやってるんですよ~。」
とたいそう驚きながら言ったら、
差し上げます
と言ってこの写真をくれたのだというのです。
次の日、母は中秋の満月とオリンピックの聖歌台?が一緒に映っている写真を
新聞で見つけます。
「昨日のお客さんが撮った写真とそっくりでびっくりしたから
お客さん宛の配達荷物の中に、その切抜きを添えて発送したの。
そうしたら今日お客さんから電話がかかってきて
それはそれは喜んでくれたのよ」
母からそんな、話をきいた。
野毛の村田屋さんで、野菜炊き上げ定食を食べながら。
母と私。
今までお互い話をあまりしたことなかったけれど。
お客さんとのやりとりを聞くと
母は本当にステキな仕事をしているのだな、と思うことがある。
たわいもないお客さんとの会話が
スーパーやコンビニ、インターネットでは得られない
ステキなエピソードにあふれていて。。。
感動する。
でも(・・?)
アタシその新聞の写真、見てないよ~。
見たかったなあorz