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琴線に触れる瞬間

渋谷駅でなんとなく手にしたフリーペーパー。

昭和大学が刊行したもの。

電車の中で読んでいた。

赤鼻センセイが届ける心のビタミン

さいかち学級(昭和大学病院内 院内学級)教諭 副島賢和氏の記事だった。

 もし大人になれたら、詩人になりたい

これは大学病院の中の院内学級に通う女の子の書いた文章。

「もし大人になれたら」

もし、野球選手になれたら

もし、大金持ちになれたら。

そんな夢みたいな明るい響きのフレーズ。

でも、病気である彼女が放つその言葉の持つ意味に

ハッとさせられた。

なんて謙虚で、健気で、そして悲しい言葉なんだろうって。

そしてトドメは、これでした。

『僕は幸せ』

お家にいられれば幸せ

ご飯を食べられれば幸せ

空がきれいだと幸せ

みんなが幸せと思わないことも

幸せに思えるから

僕のまわりには

幸せがいっぱいあるんだよ

もう、電車の中で人目もはばからず大泣きしてしまったよ。

私、病気系がダメみたい。

琴線にふれると、スイッチが入って

止められない言葉ってあるんですね。

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「ころんさんのブログ からふるな世界」より抜粋

その子は、とても重い難治の病を抱え、辛い治療の連続だったそうで、副島先生は彼がめちゃくちゃ苦しんで大変だった所をずっと見ているんですね。

でも彼は、院内学級では人気者で、彼が居るだけでその場が明るくなり、元気の無い子は彼と居ることで何故か元気になっていくんだそうです。

副島先生は、じっと彼を観察します。

まるで弟子が師匠の言動を注意深く観て学ぶかのように。

すると彼は、元気のない子の傍にそっと寄り添って隣に座り、何を言うでもなく、一緒に勉強に取り組んだりしてるんだそうです。

そして、12歳の彼が書いた詩が、副島先生の心を激しく揺さぶります。

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タイトル『僕は幸せ』

お家にいられれば幸せ

ご飯を食べられれば幸せ

空がきれいだと幸せ

みんなが幸せと思わないことも

幸せに思えるから

僕のまわりには

幸せがいっぱいあるんだよ

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副島先生は「あいつ、あんな状況なのに幸せだなんて感じてたのか、と・・・・」と声を詰まらせます。

・・・

「ぼくは幸せ」と言った男の子の話赤鼻のセンセイ・副島賢和さんの特別授業 プレジデントFamily 2014年秋号

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