サイトアイコン しいれいフォト|横浜の女性カメラマンによる出張撮影

即身仏。

5年前のOL時代に、即身仏の話になって、なにそれ?と聞き流していたのですが
実はこんなに深いものがあったなんて。
当時、ケラケラと笑っていた自分が恥ずかしい。。。
スーパーモーニングで紹介されていた即身仏。
特徴的ミイラ「即身仏」が安置されていると聞いて男性リポーターが取材していた、山形県の寺院。

この寺院には自らを犠牲に衆生を救済したり、街道を改修したと言われる鉄門海上人の即身仏が安置されている。
湯殿山 注連寺
即身仏とは、修行して肉身のままで大日如来と一致する仏になることです。
修験者は、即身仏になるために一千日から五千日、五穀・十穀を断ち、山草・木の実だけを食べる木食行を行い肉体の脂肪・水分を極限まで落とし、土中室に入定します。
即身仏になることは、苦行を通して自らの罪や穢れを除くとともに、永遠の生命と肉体を得ることにより未来永劫、飢饉や悪病に苦しむ衆生の難儀を代行して救済するために自らの身を捧げることです。このようにして現存する即身仏は、族長保存のためのミイラとは本質的に異なるものなのです。

五穀断ちをしたり、漆を食べたりして死後、肉体や脳みそが腐らないように
苦行を行う。
外国のミイラは、死後薬品を塗ったりして防腐処理をしているのに対し、
日本の即身仏は行きながらにしてミイラになる準備をしているということ。
当時、飢饉が大流行していて、それを収めるために
自分が即身仏となって祈るというその行為。
そのすさまじさに、打ちのめされてしまった。
そしてこの 鉄門海上人の爪は、きれいに残っていました。
普通は土中に埋められた時、苦しくてもがき爪でかきむしるため
爪がボロボロになるものなのだそう。
そして、その表情もなんとなく笑っているような穏やかなものでした。
でも、私はそのあまりにも壮絶な苦行に、
そして自分を投げ打って人々を助けたいっていう気持ちに
本当に衝撃を受けて、頭から離れない。
一日中、寝込んでしまった。
私も、ヨガを毎日やって修行しているつもりだったけど(笑)
そんなの、足元にも及ばないもんなんだなあって感じた。

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