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ハービー・山口氏~人間を撮る楽しさと難しさ~

CP+最終日。
「写真界のきみまろ」???
ハービー・山口氏の講演は、素晴らしかったです。

人を撮る時は、その人の人生に寄り添うことが大切だと。

そうだ。ここが原点。
テクニックが上がったとしても、
この原点は絶対に忘れちゃいけないんだ。

人間を撮る楽しさと難しさ
2/12(日) 10:30~11:30 場所/アネックスホール F201
人を撮るのが難しくなったと最近良く言われます。写メで撮って勝手にブログに載せたり、また、個人情報を侵害されたくない等々、様々な原因があるかと思います。
しかし、我々健全な写真家や写真愛好家は、街で素敵な光景を見ると写真作品にしたいと本能的に思います。
そこで、まず被写体に話かけると意外と多くの方が撮影をOKして頂けます。
大切なのは、自分と被写体との人間関係です。そんな写真家の心の内を語ってみたいと思います。
講師/ハービー・山口 http://herbie-yamaguchi.com/
1950年、東京都出身。中学2年生の時写真部に入り、写真家を目指す。
大学卒業後、10年間をロンドンで過ごす。帰国後、福山雅治、山崎まさよしなどのミュージシャンを撮る一方、市井の人々の幸せの一瞬を撮り続ける。優しく清楚なモノクロームのスナップ・ポートレイトというべき作風を好むファンは多く、写真の他、エッセイ執筆、作詞、ラジオのパーソナリティーもこなし、人気を得ている。
2011年度 日本写真協会賞 作家賞 受賞

 

講演終了後は、ファンの方々がハービー・山口さんを撮影。
一気に撮影会と化していました。
撮影している人たちは、みんな超うれしそう。
この、人々を幸せに包んでしまうオーラは、一体なんなんだろう。

その後、ランチをご一緒させていただくことに!
信じられる?
目の前にハービー・山口さんがいるのです。

講演中でハービー・山口さんは言っていた。
「今、被災地で復興へとがんばっている人を撮らなかったら何を撮る!」

その言葉に、なんかすがすがしい気持ちになった。
私も被災地へ行き、人を撮ったけれど。
一歩踏み込んでカメラを向けることにとても勇気がいる。
とても躊躇するし、今でもどうしたらいいのか分からないでいる。

ハービー・山口さんだったら、どういう気持ちで
その人たちと対峙し、撮るのだろう。
被災地で人を撮る時のことを伺った。

「撮影する前、5分間は肩もんだり、足さすったりして
お話しする。
そして、一枚撮らせてくださいって言う」のだそうです。

全人間力を総動員して撮る
その言葉に、打たれました。

ハービー・山口さんは子供の頃、腰に持病がありいじめられていたそう。

いじめている人を、やさしくしたかった

これが、ハービー・山口さんの写真の原点。
「いじめられている状況の中で、本当にそんな神様みたいな気持ちになったのでしょうか。」
って、改めて聞いてみたところ
本当なんだそうです。

つらかったけど、つらいからこそ
笑って茶化すしかなかった
って。

「正岡子規みたいですね」
って言ったら

「まさに、その病気だったんだ。私は。」

ということでびっくりしました。
脊椎カリエス・・・結核菌が脊椎を冒し激痛が走る。

ハービー・山口さんの目に宿るやさしさは、
本当の人間のつらさや苦しみを乗り越えた人の持つ光なのかも。

ちゃんと撮れていないけれど、
ハービーさんと目が合った瞬間。

今日こうしてご一緒にお会いできてお話できたこと
本当に感謝の気持ちです。

御苗場の出展ブースで、コメントを書くハービー・山口さん。
ちょっと、これにも感動。
かなり長い時間、一人一人のノートに丁寧にメッセージを書かれていました。

 

■ ハービー・山口 オフィシャルHP
■ ハービー・山口さんの人柄が伝わる連載エッセイ。ハービー・山口の「雲の上はいつも青空」
■ 2月16日(木)より日本経済新聞、最終面の朝刊「美の10選」 10回連載されます。
“写真家の個人的な視点で古典から現代までの絵画と写真から、
光りをテーマに私が選んだ10点です。”
■ ハービー・山口写真展「HIKARI」
ライカ銀座店サロン  Leica Ginza Salon
2011年12月16日(金)~2012年3月18日(日)
月曜日定休 入場無料  03-6215-7070

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