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【記事】広がる生前の遺影撮影 自分らしい姿を子孫に

広がる生前の遺影撮影 自分らしい姿を子孫に
2012.4.2 産経新聞
日本写真館協会は、全国約2600の写真館の活性化を目指し「顔ビジネス」を推進。昨年から持ち込みが可能となった運転免許証用の顔写真撮影を推奨する一方、硬いイメージが強かった遺影写真に新風を吹き込もうと、昨年から「明るい遺影写真展」を開催中だ。
出展作品450点の中には斬新なものが目立つ。宮城県名取市の伊藤写真館が出した遺影写真はアマチュアのハワイアンバンド歴50年の男性(72)。アロハシャツ姿でウクレレを手に、古希の祝いを兼ねて撮影した。道着姿で「蹴り」の型を披露しているのは、茨城県土浦市で写真館を営む内田弘志さん(64)。同市内で少林寺拳法の指導者として40年教える内田さんの還暦祝いを兼ねて長男が撮影した。
憂いなし
生前に撮った遺影写真を預かり、万一の時に葬儀社に写真を提供する「遺影バンク」サービスもある。
写真加工などを手掛けるアスカネット(広島市)はインターネットのほか、プリント写真の郵送でも受け付ける。登録・保管料は無料(郵送はデータ変換手数料3150円)。利用者は登録した写真が葬儀で使われる際、アスカネットからデータ提供を受けた葬儀社に代金を支払う。
アスカネットの担当者は「突然の葬儀で良い写真が見つからず悔やむ遺族は多い。生前に家族で話し合い備えることで憂いはなくなる」と指摘している。

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