出張撮影|ロケーションフォト 私のコト。(seerayとは?)

出張撮影ブームの今。しいれいの立ち位置は
「量産しない誠実」を愚直に体現していくということ。

 

660px_dsc_2193-2

 

ちょっと、生々しい話になりますが、
今日は売上のお話をぶっちゃけたいと思います。

しいれいフォト2016の総括して。。。
年商は前年比 162%の達成率となりました。

2015年も、結構ハードだったのに、
そのさらに162%というのは、これは私自身ものすごいことなのでした。
「写真」で食べていくことは厳しいと言われている業界。

普通のOLだった一個人の私がここまで来るのには、
10年以上かかりました。

10年以上かかったけれど、
人一倍不器用で
カメラのこと、なーんにも知らなくって
でも、やっとここまでこれたのは
たとえ10年かかったとしても、奇跡的だとさえ思っております。

それは 私の努力や実力というよりも
「出張撮影・ロケーション撮影」業界に
新しい追い風が入ってきているから・・・かも知れません。

 

出張撮影ブーム到来

2016年。七五三で神社へ行くと、
例年よりも出張カメラマンの同業者が急激に増えていることを感じました。
肌感覚で前年度よりも3倍~5倍くらいかな。
急激な出張フォトグラファーの増加に驚いています。

ということは、逆にお客様のニーズが
「写真館から、ロケーション出張撮影スタイルへ」浸透、
もしくはシフトしてきている現象が起きているということでしょう。

まさに、出張撮影ブームの到来です。

 

出張撮影業界の中で 価格破壊が起きている?

今はカメラを買ったら直ぐに「私カメラマンです」と名乗れちゃう時代です。
個人が個人のカメラマンへ発注するというCto Cプラットフォームサイトや
SNSのオウンドメディアで安価で請け負うカメラマンが増えてきました。

確かにカメラマンが飽和状態となり 値崩れがおこっていることは否めません。
ですが、私自身 価格破壊の脅威よりも、もっと顕著な現象が出てきていて
襟を正さなければ。。。と危機感をおぼえることが度々あります。

それは何か。

「お客様が 単に価格だけではなく
フォトグラファー&写真をトータルで見ている」

ということです。

お客様は、カメラマンの作品、価格、人柄、アルバムなどの納品物など、
それらすべてを総合的に 選んでいます。

どんなに安くても、逆にどんなに有名なカメラマンであっても
自分の好むテイストが合わないカメラマンを選ばない・・・

というシビアな現実があります。

 

今までは、広告を大々的に打ち出す大手写真館が強かった
「写真撮影」という商品が
「このフォトグラファーに撮ってもらいたい」
というニーズに変わってきているのです。

SNSの出現は、全世界の人々の「写真力」を
一気に引き上げました。
当然、写真を見る目が肥え、
そしてフォトグラファーを選ぶ目が、シビアになります。

言うなれば
カメラマンの「総・指名現象」が起きているということです。

 

じゃあ、しいれいフォトの立ち位置は?

この新たな流れができている出張撮影の市場で、
しいれいフォトの立ち位置。。。
私はここでどう生き抜くかを
自問してみます。
前年比162%UPの達成率。
撮影件数も、去年よりも格段に増え、
2016年、がむしゃらに やってきて思ったこと。

「数」を指針にすると、見失う。
ひたすら「お客様の満足」を追求すべし。

・・・ですっ

 

写真を仕事にするうえで、

1) 経営者
2) プレイヤー(アーチスト)

このふたつに分かれるとしたら
私はあくまでも、プレイヤーでいたい
と思っています。

もし、私が経営者として写真に携わることを選んだら
数や、売上高を目標にしなければなりません。

ですが、私はあくまでもプレイヤーとしての
立ち位置でありたい。

ということに尽きるのです。
少なくとも、あと数年は。

 

 

私がフォトグラファーという仕事をしていて
一番喜びを感じることは やっぱり。
お客様の反応です。

2016年度、顕著だったこと。

それは撮影後、なぜかお客様の方から
お便りや年賀状をいただくことが多くなったということです。

この手ごたえが一番うれしかった。
これが、私を突き動かす 大きな力なんだってことを
改めて心に刻みたいと思います。

 

2016はオーバーワークでした。

七五三シーズン前の夏あたりから、お客様のお問い合わせが
毎日どどどーっと入ってきて
その受け答えだけで一日が終わってしまう日々が続きました。

もうこれ以上は無理だ。
ハードルを上げよう。。。
と大幅な値上げUPをしたのが2016年秋。

これは私なりの「手放し」でした。
値上げというのは一見、欲から来るものだと思われますが、逆です。
値上げをすることによるお客様を逃すリスクは計り知れない。

せっかくお問い合わせいただいたのに、
せっかく。
私の写真がいいって言ってくださっているお客様を
値段を上げることによって みすみす手放してしまうことになるからです。

個別の価格交渉にも、応じずここは自分の信念を通すことにしました。(ごめんなさい)
数名の方は「予算オーバーなのでキャンセルさせてください」ということで
去っていきました。

実際くやしかったし、悲しかったし、申し訳なかったです。
きっときっと、表面化しているのはごく一部、氷山の一角で
その価格にびっくりして サイトを閉じてしまう方が大多数だということも
知っています。

だって。。。

しいれいフォトの料金設定は、出張撮影プロカメラマンの相場よりも
かなり高い価格設定だから。
当然です。

 

でも、次第に私を選んでいただく方がぽつりぽつりと
ご注文いただいたのです。
本当にありがとうございます。

お客様の中には、セレブの方もいらっしゃるのですが
多くの方は家計をやりくりするなど、
準備を重ねて費用を捻出してくださいます。

それが、すごくわかる。
なぜ私を選んでくれたのか。
長文でお便りをいただくこともあります。
本当に本当にありがとうございます。

こんな経緯で、価格設定をしてきました。
でも、2017はもうちょっと根本的な改革が必要なようです。

日々の仕事に追われて、全ての生活が後回しな今の現状。
プライベートなお誘いにも全て断ってでも仕事仕事の毎日。
何日もオフがない日常。

そんなパンク寸前の私を見かねて、
友人が家の近くまで会いに来てくれたんです。
そして
言ってくれたこと。

「年齢&キャパを知れ。
本気で改革しないと あなたが壊れてしまうよ」

ということでした。

 

今、私はその友人が、ずーっと前に言った言葉を
何度も反芻しています。

「私、“ 量産しない誠実さ ” を心がけているんだ・・」

彼女が自分自身に向けて言った言葉。

 

量産しない、誠実さ。

 

今まで思いもつかなかった発想でした。

 

写真って、プロの機材と技術があればシャッターを押すだけなのだから
簡単なのにどうして そんなに高いの?

って聞かれたことがあります。

「命を削ってる」

からかな。

鶴の恩返しのように
自分の羽をむしって
作品を作り上げていく

・・・そんな感覚

今まで培った技術や知識を総動員して
被写体と対峙していくということ。

そこで私が感じた感情
現場の空気感
全て全て
全身全霊をかけて
写真に込めていく作業・・・
なんです!

数字や件数に追われることなく
その一つ一つの撮影をかみしめながら撮影するということ。

私を選んでくださったお客様に
どれだけ注力したかの満足感。
そして、どれだけ実際にお客様が喜んでいただけたかのリアルな反応。

 

仕事大好き人間の私は、
仕事が来たらすべてを受けたい

でも、自分のキャパを知るということ。
自分のプライベートをちゃんと確保するということ。

私にとって、これはとてつもなく
難しくって
大きな課題なのですが。。。

誕生日を迎えた今日という日。
これから1年は、じっくりとかみしめて
過ごしていこうと思うのでした。

改めて。
本気で苦言を言ってくれる友人が
いて私は幸せです。

* ━━━━━━━━━━━━━━ * ━━━━━━━━━━━━━━ *
しいれいの改革 ⌘ 具体的に検討していること

・ キャパオーバーの時は信頼している仲間のカメラマンに仕事をシェアする(お客様同意のもと)
→ 同業フォトグラファーの連携構築

・ 秋の繁忙期は 七五三撮影の受注件数の定員で〆切る。

・ アルバム制作には全精力を注ぐ。
→ 写真集デザイナーさんとの連携構築

* ━━━━━━━━━━━━━━ * ━━━━━━━━━━━━━━ *

量産しない、誠実さ。
新たな私の目標です。

しいれい とは【see 見る】と【光を意味する ray】で 被写体の「光を見る」達人になりたいという想いから。ビデオグラファーの経験を生かしたドキュメンタリー撮影技法で、自然な表情を切り取るナチュラルポートレイトの提案をしています。「光=真のあなたの魅力」を写真を使ってお伝えします。

【受賞歴】
・エプソンフォトグランプリ入賞
・三渓園フォトコンテスト入賞
・Photoback for Biz Award(アルバム制作)金賞
・明治安田生命マイハピネス 8回受賞&CM採用

しいれい プロフィール詳細≫≫★
https://seerayphoto.com/about-seeray

最近の記事

  1. 地元のお店紹介:ニンジャアイス@岸本酒房

  2. 出張撮影フォトグラファー になるための講座。インターンシップ

  3. 七五三出張撮影。2歳「ママ抱っこ」からの奇跡。

Back Number